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藍
「♪~……♪~♪~」
弓那
「どうしたのよ、藍。
何かいいことあった?」
藍
「宝くじが当たった……大儲け……!!」
歩武
「な、なんだって!!?
いくらだ、2億か!? 3億か!!?」
藍
「200円」
歩武
「何だ……がっかりさせないでくれよ」
雲母
「末等はまとめ買いのお情けだろうが。
いちいち喜んでも仕方ないぞ」
藍
「違う、勘違いしないで。収支合計が+200円。
200円10枚で2200円当たった」
弓那
「微妙な数字ね……
嬉しいような嬉しくないような」
藍
「2000円は、300万枚中88407本。
確率にして3%弱の奇跡……もう最高」
歩武
「いや、むしろそれはツキの無駄遣いっていうんじゃ……」
雲母
「その本数で10枚買うなら、2000円を引く確率は26%。
さほど珍しいことでもあるまい」
藍
「…………」
雲母
「そもそも、宝くじは還元率の低いギャンブルの筆頭だろう。
頭のまわる人間なら、まだ株でもやった方が――」
藍
「これだから夢のない人間はいや。
そんなんだから胸も膨らまないのに」
雲母
「あ゛? ……誰の胸が平らだって?」
歩武
「やめようよ! そんな夢も希望もない話!!」
弓那
「た、宝くじを買ったら胸が膨らむのかしら……」
(実体験を基にしたフィクションです)