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歩武
「ふぅー、疲れた。異常なしでよかったよ」
藍
「私も、気になるところはあったけど、許容範囲内」
雲母
「…………」
歩武
「……えっと、気になるところって?」
藍
「体重が落ちてた。栄養が足りてないのかも」
歩武
「あれだけ食べててそれはないだろ!!」
雲母
「…………」
歩武
「あ、えっと……健康ならそれでいいと思うよ。
標準から多少ずれてたって気にしないって」
藍
「私もそう思う。これからも村八分を心がけるだけ」
歩武
「それを言うなら腹八分だよな、あははは……」
雲母
「…………」
歩武
「…………えっと、弓那はまだ帰ってこない?」
藍
「忘れ物を取りに戻ってる。多分もうじき――」
弓那
「ただいまー、遅くなってごめん!
あ、雲母。身長どうだった~?」
雲母
「――――ッ!!!」
歩武
「俺の気遣いが木っ端微塵に!!」
藍
「その日、論説部は核の炎に包まれた……」
(実体験を基にしたフィクションです)
歩武
「お、ゲーム? 何やってるんだ弓那」
弓那
「カードゲームというかボードゲームというか、そんな感じ?」
藍
「……たった独りで? ここにも日本のムラ意識の被害者が……」
弓那
「違うわよ! ネットで知らない人と対戦できるの!」
雲母
「最近は手軽にネット対戦できるゲームが多いからな。
時代も変わったものだ」
歩武
「でも、弓那にそんな頭使うようなゲームできるのかよ。
やっぱり連戦連敗なのか?」
弓那
「そんなことないわよ。
昨日だって、2回中1回はトップ取ったし」
藍
「弓那が1位……? どんなあり得ない展開が?」
弓那
「やたらダイス運の悪い人が、あたしの領地5回も踏んでくれちゃってね。
おかげで収入うっはうはで楽勝だったわ!」
雲母
「…………弓那、それは何時ぐらいのことだ?」
弓那
「ふえ? えーと、昨夜の12時過ぎから始めたくらいだったかな」
雲母
「そうか……あれはお前だったのか……」
弓那
「え? ちょ、待って、雲母?
な、何よその目は! その手は! な、な、なぁ!!?」
(実体験を基にしたフィクションです)
藍
「♪~……♪~♪~」
弓那
「どうしたのよ、藍。
何かいいことあった?」
藍
「宝くじが当たった……大儲け……!!」
歩武
「な、なんだって!!?
いくらだ、2億か!? 3億か!!?」
藍
「200円」
歩武
「何だ……がっかりさせないでくれよ」
雲母
「末等はまとめ買いのお情けだろうが。
いちいち喜んでも仕方ないぞ」
藍
「違う、勘違いしないで。収支合計が+200円。
200円10枚で2200円当たった」
弓那
「微妙な数字ね……
嬉しいような嬉しくないような」
藍
「2000円は、300万枚中88407本。
確率にして3%弱の奇跡……もう最高」
歩武
「いや、むしろそれはツキの無駄遣いっていうんじゃ……」
雲母
「その本数で10枚買うなら、2000円を引く確率は26%。
さほど珍しいことでもあるまい」
藍
「…………」
雲母
「そもそも、宝くじは還元率の低いギャンブルの筆頭だろう。
頭のまわる人間なら、まだ株でもやった方が――」
藍
「これだから夢のない人間はいや。
そんなんだから胸も膨らまないのに」
雲母
「あ゛? ……誰の胸が平らだって?」
歩武
「やめようよ! そんな夢も希望もない話!!」
弓那
「た、宝くじを買ったら胸が膨らむのかしら……」
(実体験を基にしたフィクションです)
弓那
「ねぇねぇみんな! 大ニュース!」
雲母
「なんだ、騒々しい……何事だ?」
弓那
「寮の裏にいる白猫知ってる?
あの子達がね、あたしのあげたお肉食べてくれたの!」
歩武
「それって、ニュースになるほどのことか?」
弓那
「大ニュースよ! 見てると絶対手出さないんだけど、こっちが隠れると食べてくれるの!
やっと10mくらいまで近付けたし、来年には触れるかしら!」
藍
「動物好きなくせに嫌われる、よくいるタイプ」
弓那
「そんなことないわよ! みんな恥ずかしがりなだけ!」
雲母
「猫ごときでよくそんなに騒げるな。私は嫌いだ」
藍
「……同族嫌悪?」
雲母
「違う。子供の頃、引っかかれて怪我をしたんだ。
好きになれという方が馬鹿らしいな」
弓那
「それって、嫌いっていうより……
猫が怖いんじゃないの?」
雲母
「黙れ貴様! 引っかくぞ!!」
歩武
(部長の子供の頃って、どれくらいの体長だったんだろう……)
(実体験を基にしたフィクションです)
弓那
「藍、何食べてるの? キャ○メ○コーンの、抹茶味?」
藍
「違う。クリームソーダ味」
弓那
「え゛……何それ、そんなのあるわけ?
スナック菓子でソーダって何よ」
雲母
「キャ○メ○コーンはたまに変なのが出るからな。
バニラアイスだの、パインヨーグルトだの……その系譜だろう」
歩武
「で、それってうまいのか?」
藍
「変に甘くて舌が疲れる……でも、炭酸のぱちぱち感が口の中に広がって……
なんだか病みつきになるような……とまらないやめられない……」
歩武
「やばい、目がうつろだ! 早く引き剥がせ!!」
(実体験を基にしたフィクションです)